ライコネンが今季初勝利!
マレーシアGP - 決勝
23日(日)、セパン・インターナショナル・サーキットで2008年F1世界選手権第2戦マレーシアGPが開催された。
前日に行われた予選で、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)とフェルナンド・アロンソ(ルノー)の最終アタックを妨害したとして、コース上をスロー走行していたマクラーレンのヘイキ・コバライネンとルイス・ハミルトンに5グリッド降格ペナルティが科されることに。予選では3番手と4番手だったマクラーレン勢だが、コバライネンが8番グリッド、ハミルトンが9番グリッドからスタートすることになった。
また、オーストラリアGPでBMWザウバーのロバート・クビサに衝突した中嶋一貴(ウィリアムズ)がこのグランプリで10グリッド降格ペナルティを受けるため、予選18番手だったものの、最後尾スタートとなっている。
オーストラリアでは2台共にリタイアを喫するという結果だったフェラーリ勢がフロントローを独占、マレーシアでの巻き返しに注目が集まった。
雨が心配されたセパンだが、レース開始時の天候は晴れ、気温30℃、路面温度45℃、湿度68%というコンディション。
昨年、ポールポジションからスタートして第1コーナーで順位を落としてしまったフェラーリのフェリペ・マッサだが、今回は2番グリッドからスタートしたキミ・ライコネンをしっかりと抑えてトップを死守した。
オープニングラップで大きな混乱はなかったものの、セバスチャン・ボーデ(トロ・ロッソ)がコースオフを喫し、マシンを降りている。また、トヨタのティモ・グロックとウィリアムズのニコ・ロズベルグが接触、ピットに戻ったグロックだったが、そのままレースを終えた。ロズベルグは破損したフロントウイングを交換してコースに復帰。
8周目、スタートで大きく順位を上げた中嶋が前方を走るセバスチャン・ベッテル(トロ・ロッソ)をオーバーテイク、最後尾から13番手までポジションをアップさせた。
ハードタイヤを履いて、ソフトタイヤのハミルトンを抑え続けていたレッドブルのマーク・ウェバーが17周目にピットインすると、各車続々と1回目のピットストップに向かう。
フェラーリ勢はマッサが先にストップ、その間にファステストを刻み、翌周にピットインしたライコネンがマッサの前に出ている。
19周目にピットストップを行ったハミルトンは右フロントタイヤの交換に手間取り、タイムロス。開幕戦では圧勝したハミルトンだが、この週末はすべてがうまく機能していない様子で、24周目が終わった時点でトップを走るライコネンに43秒差をつけられてしまった。
31周目、1-2態勢だったフェラーリにまさかのハプニングが起こる。マッサがスピンを喫し、グラベルにはまってしまったのだ。マッサはコースに戻ることができず、そのままリタイア。初戦に続き、チェッカーフラッグを受けることができなかった。
マッサの離脱によって、表彰台の可能性が出てきたのがトヨタのトゥルーリ。この時点で4番手を走行しており、3番手のコバライネンとは0.5秒差だ。
マクラーレン勢のペナルティにより、3番グリッドスタートだったものの、順位を落としていたトゥルーリは残り23周でコバライネンをつかまえることに集中する。
トップを独走していたライコネンは37周目にファステストを更新した後、最後のピットストップに。チェッカーまで18周、開幕戦のことがあるだけに、信頼性との戦いだったと言えるだろう。
その後、12番手を走っていたベッテルのマシンから煙があがり、コース脇にマシンを止めた。トロ・ロッソは2台共にリタイアを喫している。
ウェバー、ハミルトン、ハイドフェルド、アロンソによる激しい5番手争いは2回目のピットストップで順位が入れ替わり、第2スティントを長めに採ったハミルトンを除いて、ハイドフェルド、ウェバー、アロンソというオーダーになる。
そのハミルトンは残り12周のところでピットイン、トゥルーリの後ろ、ハイドフェルドの前の5番手でコースに復帰した。
トップのライコネンが47周目に入ったところで、Honda Racing F1のルーベンス・バリチェロにドライブスルーペナルティが科せられる。ピットレーンで速度違反をしてしまったようだ。バリチェロはメルボルンでもセーフティカー導入中の燃料補給でピットストップペナルティ、さらにピットレーン出口の赤信号を無視したとして、6位フィニッシュだったものの、失格処分となっている。
3位表彰台を目指して4番手を走行していたトゥルーリだが、最後のスティントでペースが上がらず、3番手のコバライネンとの差が広がり、さらには5番手のハミルトンに迫られてしまう。
また、後方では7番手走行中のウェバーに背後からアロンソが襲いかかる。残り5周での激しい戦いだが、今シーズンは最後の最後まで何が起こるか分からない。
結局、最後までドライコンディションのままだったセパンのレースを制したのは、2007年ワールドチャンピオンのライコネン。2位にクビサ、3位にコバライネンが入り、表彰台に上った。
4位以降はトゥルーリ、ハミルトン、ハイドフェルド、ウェバー、アロンソという結果。トゥルーリはハミルトンに0.6秒と迫られるも、4位入賞を果たしている。
Honda Racing F1のジェンソン・バトンは終盤にコースオフを喫する場面が見られたが、10位でチェッカーを受けた。バリチェロは13位。
SUPER AGURIはアンソニー・デビッドソンが15位、佐藤琢磨が16位となり、2台そろって完走を果たした。
ウィリアムズの中嶋は17位でフィニッシュしている。
2008年F1世界選手権第3戦バーレーンGPは4月4日(金)に開幕。フリー走行1回目は日本時間16時に開始される。開幕から続くフライアウェイ戦最後の戦いに注目が集まる。