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スペインGP


グランプリ開催日
(2008/04/27)

サーキット
GPフォト
チームリリース
全長
4.655 Km

周回数(レース距離)
66 (307.104 Km)

2008年表彰台
1. K.ライコネン
2. F.マッサ
3. Lハミルトン

2008年ポールポジション
K.ライコネン (1.21.813)

2008年ファステストラップ
K.ライコネン (1.21.670)


ライコネンが圧勝! コバライネンは大クラッシュ
スペインGP - 決勝



Photo F1-Live.com

Zoom
ライコネンが今シーズン2勝目、フェラーリは3連勝

27日(日)、2008年F1世界選手権第4戦スペインGP決勝がスペイン・バルセロナ郊外に位置するカタロニア・サーキットで行われた。

前日の予選でポールポジションを獲得したのはキミ・ライコネン(フェラーリ)。今シーズン初ポールだ。これで今シーズンは4戦全てで異なるドライバーがポールポジションを獲得したことになる。またサーキット全体を熱狂的な雰囲気に仕立てあげたのは、地元の英雄であるフェルナンド・アロンソ(ルノー)。予選で2番手をマークしてみせた。

決勝レース開始時のコンディションは気温23℃、路面温度40℃のドライ。ブリヂストンはこのスペインGPに、ハードコンパウンドとミディアムコンパウンドという2種類のスペックを投入している。レーススタート時は、全車ソフトタイヤ(ミディアムコンパウンド)を履いている。

レースがスタートするとアロンソが伸び悩み、3番手スタートのフェリペ・マッサ(フェラーリ)が2番手を奪取。フェラーリの1-2態勢で1コーナーに進入した。しかし第1セクター計測ポイント直後のレプソルコーナーでアクシデントが発生。マシンをスライドさせてスピン状態に陥ったエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)にセバスチャン・ベッテル(トロ・ロッソ)が突っ込んでしまい、2台はともにレースを終えた。

この接触でコース上にはパーツが散乱したため、早くも2周目からセーフティカーが導入される。ポジションを落としたアロンソにとってはラッキーだったと言えるかもしれない。セーフティカーラップは3周目で解除され、レースがリスタートとなった。

この時点での順位は先頭ライコネンを筆頭にマッサ、アロンソ、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ロバート・クビサ(BMWザウバー)、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)。ハミルトンが1つポジションを上げている。

その後方では12番手スタートの中嶋一貴がポジションを落とす一方、チームメイトのニコ・ロズベルグがジャンプアップ。ネルソン・ピケJr.(ルノー)がコースオフするシーンもあったために6周目には10番手までポジションを上げた。

レース序盤から先頭のライコネンは速いペースで周回。6周目には初めて1分23秒台を切る1分22秒934をたたき出す。この時点でライコネンは、2番手マッサに1.8秒差、3番手アロンソに3秒差をつけた。

レース7周目にまたもやアクシデントが発生。バックストレートエンドのラ・カーシャ・ヘアピンでセバスチャン・ボーデ(トロ・ロッソ)のインに飛び込んだピケJr.だったが、オーバーテイクは成功せず。2台は接触し、ピケJr.はその場でマシンを止めてリタイア。ボーデもピットまでは戻ってきたものの、左フロントアップライト周りの破損が確認され、ガレージでエンジンを止めた。

8周目にはアンソニー・デビッドソン(SUPER AGURI)がピットイン。こちらもトラブルを抱えたようで、ガレージにマシンを収めてしまった。

ライコネンは連続して速いラップタイムをマークし、9周目には1分22秒526、10周目には1分22秒508をたたき出す。一方のマッサもようやく1分23秒台を切るが、ライコネンとのタイム差は3秒前後だ。

後方では12番手争いをジェンソン・バトン(Honda Racing F1)と中嶋が繰り広げる。2台は1分24秒後半のタイムをマークしながら、何周もの間1秒を切る接近戦を続けた。

また3番手アロンソと4番手ハミルトンの間隔も1秒以内。2人とも1分23秒台を切るか切らないかというペースで周回を重ねた。

15周目を終えるという時点で、ルノーのアロンソがピットイン。9.3秒静止し再びソフトタイヤを履いたアロンソは、ルーベンス・バリチェロ(Honda Racing F1)とバトンに挟まれる11番手でコースに戻った。

17周目にはライコネンが1分21秒827をマーク。マッサとのタイム差は3.6秒だ。すると19周目にマッサがピットイン。これまで先頭で速いタイムをマークしていたライコネンのほうがマッサよりも重い状態で走っていたことになる。これでマッサがライコネンを追い抜くことが困難になったか。

翌周20周目にはライコネン、マーク・ウェバー(レッドブル)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)がピットイン。そして21周目に暫定トップを走っていたハミルトンと続くクビサが同時ピットイン。しかしハミルトンが先にピットアウトし、この2人の序列は変わらず。

すると21周目に第9コーナーでコバライネンが曲がりきれずにコースオフ、タイヤバリアに突っ込んでしまった。コバライネンの左フロントホイールが突然壊れたのだ。おそらく時速250キロほどでコースを飛び出してしまったと思われる。1999年イギリスGPのミハエル・シューマッハのクラッシュや、昨年ヨーロッパGP(ニュルブルクリンク)予選でのハミルトンのクラッシュを思い出させた。

このクラッシュでセーフティカーが導入され、医師が乗り込んでいるメディカルカーも出動した。セーフティカー導入が長引くことが予想されたため、燃料が少ないとみられるハイドフェルドはピットストップを実行。この時点でピットロードはオープンとなっておらず、ハイドフェルドには後ほどペナルティが下される可能性が出てきた。

セーフティカーラップがなかなか終わらない中、24周目にピットレーン入口がオープン。Honda Racing F1の2台が同時ピットインし、中嶋、ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア)、デビッド・クルサード(レッドブル)、ティモ・グロック(トヨタ)も続いた。しかしバリチェロはピットストップを終えてガレージ前を離れる瞬間にフロントウイングを破損。バリチェロはやむなくその状態でコースを1周することを強いられ、再びピットインした。


Photo F1-Live.com

Zoom
レース中にヘリコプターで搬送されたコバライネン

27周目に入るとようやくコバライネンのマシンがクレーンで釣り上げられて撤去が開始。マシンのフロント部分は完全に大破していることがうかがえる。マシンから降ろされる際にブルーシートで覆われたこともあり、安否が心配されたコバライネンは担架で運ばれたものの、右手でサムアップ。しかし怪我をしている可能性も否定できない。彼の状態については追って発表されるものと思われる。

セーフティカーラップは28周目いっぱいでようやく解除される。この時点での順位は先頭のライコネンを筆頭にマッサ、ハミルトン、クビサ、ハイドフェルド、アロンソ、ウェバー、トゥルーリまでがポイント圏内。その後ろにロズベルグ、中嶋、佐藤琢磨(SUPER AGURI)。セーフティカー導入を最大限に生かした琢磨がポジションを上げた。

31周目にはハイドフェルドにピットレーン10秒間ストップペナルティが下される。先ほどのセーフティカー導入中でピットレーン入口がクローズされていた時に、タイヤ交換と燃料給油を行ってしまったことに対しての罰則だ。34周目にハイドフェルドがペナルティの10秒ストップを実施。これで最後尾までポジションを落とすことになった。これでロズベルグがポイント圏内に入ることになった。

35周目に衝撃的な出来事が起きる。母国の英雄アロンソが駆るR28のリアエンドから白煙が上がったのだ。グランドスタンドのファンが沈む中、アロンソはセクター1でマシンを止めた。マシンを降りたアロンソはコースそばに陣取るファンたちのそばまで行き挨拶。週末を通して好調だったルノーは、2台リタイアとなってしまった。

さらに先ほど問題を抱えたバリチェロもマシンを降りる。これで8人目のリタイアだ。

レースは39周目に入り、琢磨が2回目のピットストップ。しかし作業にロスが生じ、5、6秒ほど余計に時間がかかってしまった。

すると42周目、ロズベルグのトヨタエンジンがホームストレートでブロウ。これで中嶋が7番手に浮上。その後ろでは8番手のフィジケラと9番手のバトン、10番手のクルサード、11番手のグロックがほぼ同ラップタイムをマークしながら1.5秒ずつの間隔で追いかける。そして12番手には彼らよりも0.5秒ほど速いペースで走っているハイドフェルドが迫る。

45周目にフィジケラがピットイン。また、マッサが1分21秒801というファステストラップをたたき出す。しかしライコネンが1分21秒670をマークし、ファステストを奪い返した。その後マッサとライコネンがピットストップを行うものの、順位は変わらない。

48周目には表彰台争いを懸けて、ハミルトンとクビサが同時ピットイン。ピットストップ作業には定評のあるBMWザウバーだが、なんとかマクラーレンがハミルトンをクビサの前に出すことに成功する。

これでまだ1回のピットストップしか行っていない中嶋とバトンが5、6番手に浮上。バトンのほうがペースは速く、中嶋は耐えどころだ。後方ではフィジケラがハイドフェルドを巧みに抑えるドライビングを続けている。

するとクルサードとグロックがセアトコーナーでクルサードとグロックが接触。グロックはフロントウイングの右側を壊し、クルサードは左リアタイヤをバースト。これで両者緊急ピットインを強いられた。これにより2人はレースコントロールから審議対象となる。また54周目にトゥルーリが3回目のピットストップを行い、中嶋がポジションを上げる。しかし中嶋はバトンにピットストップでかわされてしまった。

レースは残り10周ほど。変わらずライコネン&マッサのフェラーリ1-2態勢は盤石だ。

終盤には12番手の琢磨と追いかけるクルサードが攻防戦を繰り広げる。ラップタイムでは3秒から4秒違う両者だが、琢磨がしっかりブロックラインを走り、クルサードを前に行かせない。しかし残り4周のラ・カーシャでクルサードにインを取られ、万事休す。サイド・バイ・サイドでコーナーを抜けるも、立ち上がりで付いていけず。それでも3周にわたって国際映像に姿をうつさせ、しっかり自らの存在をアピールできた琢磨だった。

66周で争われたスペインGPはライコネンがトップチェッカー。ポールポジション、ファステストラップ、勝利というハットトリックを達成した。2位にはマッサ、3位にはハミルトン。4位にクビサが入り、5位には素晴らしい走りを見せたウェバー。6位に今シーズンチーム初入賞となったバトン。7位に今年2回目のポイント獲得となった中嶋。8位には3戦連続ポイント獲得となったトゥルーリが入った。

9位には途中でペナルティを受けたハイドフェルド。10位には健闘したフィジケラ。11位にグロック、12位にクルサードが入ったが、両者はレース終盤で接触してお互いマシンを破損したためにレーススチュワードから審議対象に処されている。

そして13位には琢磨、今シーズン最高位でフィニッシュした。完走は13台、リタイアは9台となった。予選2番手だったアロンソはマシントラブルでリタイアし、コバライネンは高速コーナーでコントロールを失ってバリアに激突。担架で運ばれる際に右手を上げて意識があることは示したものの、レース中にヘリコプターで病院に搬送された模様。容体が気になる。

次戦はトルコGP。イスタンブールパーク・サーキットで開催されるトルコGPは5月11日(日)に決勝を迎える。金曜フリー走行1回目は5月9日(金)日本時間16時にスタートする。


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