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わずかなチャンスを勝ちにつなげたアロンソ&ルノー
日本GP - チーム分析 - 決勝
13/10/08 01:35


Photo F1-Live.com

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今シーズン最高結果を手にしたルノー

マクラーレン&フェラーリ勢がトップ5に全車収まった前日の予選とは一転、日本GP決勝レースでトップ5に入ったのはわずかキミ・ライコネン(フェラーリ)1人だけだった。

レースはスタート直後の第1コーナーで大部分が決まってしまった。路面温度が低かったこともあり、多くのドライバーがブレーキングをミス。そんな中でスルスルと上位に進出したのがロバート・クビサ(BMWザウバー)とフェルナンド・アロンソ(ルノー)だった。

そして1回目のピットストップでクビサを逆転したアロンソが、レースを完ぺきに支配してシンガポールGPに続く2連勝をマーク。2005年以降3年連続でタイトル争いをしたアロンソが、苦しい今シーズンの終盤戦で底力を見せつけた。

またレース終了後にはセバスチャン・ボーデ(トロ・ロッソ)に25秒加算ペナルティが科された。2回目のピットストップを終えてコースに戻ったボーデはフェリペ・マッサ(フェラーリ)と並んでターン1へ。しかしアウトからかぶせたマッサはボーデに接触し、スピン。ボーデに非はないように思えたが、6位フィニッシュもむなしく10位降格となった。

【ルノー】
フェルナンド・アロンソ:優勝
ネルソン・ピケJr.:4位

マシン性能では大きくトップ2チームから劣るはずのルノーが、今週末のクライマックスである決勝レースで輝いた。予選で4番手につけたアロンソはオープニングラップを2番手で終え、その後1回目のピットストップで給油を少なめにする決断をした。そうなった場合、第2スティントで一貫して速いペースを維持しなければ苦しくなるが、元王者は自らの仕事を完遂。ファイナルラップでは周回遅れにしていたドライバーズ選手権首位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)を先に行かせる余裕も見せ、シンガポールGPに続く今シーズン2勝目を達成した。「僕たちが勝ったなんて信じられないよ! 僕らはもう、3番目に強いチームと言ってもいいんじゃないかな」とレース後に語ったアロンソ。BMWザウバーを上回る競争力を発揮し、コンストラクターズ選手権4位獲得にぐっと近づいた。

チームメイトのネルソン・ピケJr.は中団からのスタートだったものの、混乱のオープニングラップをうまくまとめた。その後は我慢のレースを強いられたが、第2スティントと第3スティントでポジションアップした。終盤には3位を狙える位置まで浮上したが、タイムアップ。それでも、チームのコンストラクターズ争いに大きく貢献する5ポイントを手にした。

【BMWザウバー】
ロバート・クビサ:2位
ニック・ハイドフェルド:9位

予選では苦しみながらも3列目を手にしたクビサは、第1スティントでラップリーダーに。しかしグレイニングに苦しんだことで2番手アロンソとのタイム差を広げられず、1回目のピットストップでアロンソの逆転を許した。2回目のピットストップ以降は再びグレイニングによってペースが上がらず、ライコネンの猛追を受けた。それでもタイヤコンディションが上がってからはライコネンに差をつけ、見事2位表彰台を獲得。自身今シーズン7回目の表彰台に立ち、ドライバーズ選手権3位を堅持。首位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)との差を12に縮めた。

予選Q3敗退を喫したニック・ハイドフェルドは、当然ながら厳しいレースを強いられた。1ストップ作戦で上位浮上を狙ったが、結果は9位。「来週末の上海では、予選でもう少しうまくやれると思うから、楽しみにしている」とコメントしている。

【フェラーリ】
キミ・ライコネン:3位
フェリペ・マッサ:7位

予選の時点で劣勢に立たされたマッサは、スタートを含めた序盤で大きなポジションアップを狙うべく、上位勢では唯一となるソフトタイヤ(ソフトコンパウンド)スタートを選択した。しかしスタートで大きくポジションアップできなかっただけでなく、2周目にはハミルトンにオーバーテイクされた後に接触。これでドライブスルーペナルティを科され、ハミルトン共々後方に沈んでしまった。さらにボーデとの接触でスピンを喫したが、ホームストレートでハイドフェルドとマーク・ウェバー(レッドブル)を相次いでパスし、入賞圏内へ。レース後にボーデのペナルティによって7位に繰り上がり、ノーポイントに終わったハミルトンとのポイント差を7から5に縮めている。

トップ2チームに属するドライバーで唯一表彰台に上がったのがライコネン。スタート直後の混乱を行き残り、序盤にヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)をパスしてからは順調なレース運びを見せた。終盤には「少しグレイニングも出て」クビサをかわしきれない場面もあったが、ハンガリーGP以来の表彰台に上った。それでも、残り2戦を残して首位ハミルトンとのポイント差が21となったため、2008年タイトル獲得の可能性はゼロに。中国GPとブラジルGPではチームプレイヤーに徹することになるのであろうか。フェラーリはコンストラクターズ選手権で首位に返り咲いてもいる。

【トヨタ】
ヤルノ・トゥルーリ:5位
ティモ・グロック:リタイア

母国ファンの期待を受けてレースに臨んだトヨタだが、序盤でティモ・グロックがリタイア。「ターン6の出口の縁石に乗って、クルマが宙に浮いてしまった。着地したとき、車体後部の何かが壊れた感じがして、それが原因でリタイアに繋がってしまった」とリタイア原因を説明したが、5位入賞を果たしたトゥルーリのペースを考えればダブル入賞濃厚だっただけに、悔やまれるレースとなった。またトヨタは、ルノーの1-4フィニッシュによってコンストラクターズ選手権4位の座が遠くなってもいる。残り2戦で16ポイント差はとても大きいが、最後まで全力で戦ってくれるはずだ。

【トロ・ロッソ】
セバスチャン・ベッテル:6位
セバスチャン・ボーデ:10位

予選で高パフォーマンスを発揮したトロ・ロッソは、レースでも完全に姉妹チームのレッドブルを上回った。ボーデが6位、セバスチャン・ベッテルが7位でチェッカーを受けたものの、ボーデにはマッサとの接触の責任を問われて25秒加算ペナルティが発令。これによりボーデは10位に落ち、今シーズン3回目の入賞は消えてしまった。

一方のベッテルは2008年前半の9戦で2回の入賞にとどまったが、後半7戦で6回目の入賞。今シーズンのチームパフォーマンスだけを考えると、来年からのレッドブル入りには消極的になっているかもしれない・・・?

【レッドブル】
マーク・ウェバー:8位
デビッド・クルサード:リタイア

今シーズン、デビッド・クルサードのクラッシュシーンを何回見たことだろう? 現役最後の日本GPも、距離にしてわずか1km未満の走行で決勝レースを終えてしまった。チームメイトのマーク・ウェバーは1ストップ作戦を敢行したが、9位フィニッシュ。それでも姉妹チームに所属するボーデがペナルティを受けるという“ナイスアシスト”を見せたため、今シーズン9回目の入賞を達成。ドライバーズ選手権ではグロックを1ポイント上回り、10位に浮上した。


Photo F1-Live.com

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もらい事故でレースの望みが断たれた中嶋

【ウィリアムズ】
ニコ・ロズベルグ:11位
中嶋一貴:15位

日本人唯一の現役F1ドライバーとして注目と期待を集めた中嶋一貴のレースは、オープニングラップの第2コーナーで実質的に終わってしまった。サスペンションにトラブルを抱えたクルサードが目の前に飛び出したのを避けきれず、ノーズを破損。フロントウイングを空高く飛ばし、コースオフしてしまったのだ。なんとかコース復帰しレースを続行したが、ファステストラップではチームメイトのニコ・ロズベルグから0.8秒遅いタイムしか残せず、おそらくノーズ以外にもマシンダメージがあったものと思われる。初の母国グランプリはほろ苦い結果に終わったが、今週末は予選までの全セッションでロズベルグを上回っており、チーム内外からの評価もアップしたことだろう。ロズベルグも我慢のレースを強いられ、ポイント圏内に届かない11位だった。

【Honda Racing F1】
ルーベンス・バリチェロ:13位
ジェンソン・バトン:14位

9列目からのスタートとなったHonda Racing F1勢はスタートでジャンプアップし、バトンが10番手、バリチェロが14番手に。しかし絶対的なトップスピード不足もあり、コース上でずるずるとポジションを下げた。1ストップ作戦で粘ったものの、当然ながらグレイニングに見舞われ、完走した15台中、13位と14位という結果に終わった。

【フォース・インディア】
ジャンカルロ・フィジケラ:リタイア
エイドリアン・スーティル:リタイア

昨年の雨レースで活躍したエイドリアン・スーティルはかつての庭である富士で走りまわり、序盤に10番手までポジションアップ。しかし9周目に右リアタイヤのバーストに見舞われ、ホームストレートでストップしている。ジャンカルロ・フィジケラは序盤に接触があり、ノーズの先を失ったままの走行となった。それでもなんとか食い下がったが7速ギアにトラブルが発生し、リタイア。不完全燃焼の1日となった。

Kay Tanaka
RACING-LIVE Japan


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