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マッサの庭となったバレンシア市街地
ヨーロッパGP - チーム分析 - 決勝
25/08/08 06:19


Photo F1-Live.com

Zoom
予選の結果が反映された決勝レース

バレンシア市街地サーキットで初めて開催されたヨーロッパGPを制したのは、ポールポジションからスタートしたフェラーリのフェリペ・マッサだった。レースでは特に混乱のない落ち着いた戦いが展開された。今週末を戦い抜いた10チームを分析してみよう。

フェラーリ
フェリペ・マッサ:優勝
キミ・ライコネン:リタイア

ポールポジション、ファステストラップ、そして勝利を手にしたのはフェリペ・マッサだった。しかし、フェラーリ全体を見れば、不甲斐ない場面が多々見受けられたことも事実だ。レースに勝ったマッサはドライバーズ選手権で2位に浮上し、首位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)とのポイント差を6に縮めた。レース中にはピットストップで危険な発進をしたために審議対象とされていたが、幸運なことに順位にかかわる裁定は出ず、マッサは罰金1万ユーロ(約163万円)を払うことになった。

一方、もう1台の紅いマシンは散々なレースを過ごした。キミ・ライコネンのパフォーマンスも低いものだったと言えるかもしれないが、前戦ハンガリーGPのマッサに続き、再びフェラーリV8エンジンにトラブルが発生したのだ。しかしその直前にワールドチャンピオンは、ピットストップで迅速にクラッチをつなげ過ぎてしまい、ピエトロ・ティンピーニというメカニックがけがを負った。それでも、足の軽い骨折だけで済んだのは不幸中の幸いだったはずだ。

マクラーレン
ルイス・ハミルトン:2位
ヘイキ・コバライネン:4位

2位でレースを終えたルイス・ハミルトンだが、インフルエンザに苦しんでいたことが明らかになった。また、首にも痛みを感じていたため、レースを欠場する可能性さえあったようだ。それでもハミルトンはドライバーズ選手権の首位をキープすることに成功し、2位のドライバーとのポイント差も1ポイント広げている。ロン・デニスは「早い段階でチャンピオンシップ戦略のオプションとして2位に落ち着くことを選択したんだ」とコメントしている。

ハミルトンから30秒ほど遅れてチェッカーを受けたヘイキ・コバライネンは4位。ライコネンのリタイアもあり、コンストラクターズ選手権でマクラーレンはフェラーリとのポイント差を詰めた。

BMWザウバー
ロバート・クビサ:3位
ニック・ハイドフェルド:9位

首位から30秒遅れでゴールしたロバート・クビサは、今シーズン5回目となる表彰台をゲット。レース中にはコース上を舞ったビニール袋がマシン下部に入り込み、ステアリング操作を邪魔する場面もあった。

8番グリッドからスタートしたニック・ハイドフェルドだが、レースではポジションを落としてポイントを奪えず。「僕にとってワーストレースの1つだ」と語ったハイドフェルドだが、ウィリー・ランプ(テクニカルディレクター)も「単純に、ハイドフェルドのペースは遅すぎた」とコメントしている。

トヨタ
ヤルノ・トゥルーリ:5位
ティモ・グロック:7位

バレンシア市街地サーキットで開催された今週末のグランプリの中で、セバスチャン・ベッテル(トロ・ロッソ)と並ぶヒーローとなったのがヤルノ・トゥルーリだろう。トゥルーリは「今回は僕らが以下に優れているかということと、毎週末レースに競争力あるマシンを持ち込めることの素晴らしさを示せた」と語っている。

一方風邪をひいていたティモ・グロックは13番グリッドからスタートし、1ストップ作戦を駆使して7位入賞を達成した。またグロックのセットアップが特別なものではないということは、金曜日にセットアップを詰め切れなかったトゥルーリがグロックのセットアップを利用して予選と決勝で結果を残したことからも理解できるだろう。


トロ・ロッソ
セバスチャン・ベッテル:6位
セバスチャン・ボーデ:10位

セバスチャン・ベッテルはバレンシア市街地サーキットで過ごした最高の週末を、6位3ポイント獲得というかたちで終えた。オープニングラップではキミ・ライコネン(フェラーリ)のマシンに接触したものの、大きな問題は回避したことはラッキーだったと言えるだろう。

一方、40秒遅れでゴールしたのはチームメイトのセバスチャン・ボーデだ。序盤にニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)と接触したためにノーズを壊したままレースの一部を走らなければいけなかったが、10位という印象的な結果を残した。

ウィリアムズ
ニコ・ロズベルグ:8位
中嶋一貴:15位

勝者から1分以上離れてはいたが、ニコ・ロズベルグは8位でチェッカーを受けて久しいぶりのポイント獲得を果たした。「コース上で巻き返せたことを意味しているよ」とロズベルグ。

チームメイトの中嶋一貴は15位だったが、スタートではアンチストールシステムが作動しポジションを失い、さらに大勢の地元ファンが見守る中で英雄的存在のフェルナンド・アロンソ(ルノー)に接触してしまった。中嶋は「前でバトルをしていたようで、避けきれませんでした」と明らかにしている。アロンソはリアウイングを壊してリタイアしたが、中嶋はフロントノーズの破損にとどまり、レース中に交換することができた。

ルノー
ネルソン・ピケJr.:11位
フェルナンド・アロンソ:リタイア

多くのファンが見守る前で今シーズン2回目の母国グランプリに臨んだフェルナンド・アロンソだったが、再びリタイアという形でレースを去った。前回のスペインGPはマシントラブルだったが、今回はウィリアムズの中嶋一貴との接触により、マシンを破損してしまった。

チームメイトのネルソン・ピケJr.は1ストップ作戦で戦ったが、R28を11位でゴールさせるので精一杯。チーム代表のフラビオ・ブリアトーレは「忘れ去りたい週末だ」とコメントしている。

レッドブル
マーク・ウェバー:12位
デビッド・クルサード:17位

ジュニアチームであるトロ・ロッソに完全に先を行かれた今週末のレッドブル。クリスチャン・ホーナーも、今週末のチームは破滅的だと認めている。12位でゴールしたマーク・ウェバーは「分析しなければいけない事柄がたくさんある」とコメントした。

チームメイトのデビッド・クルサードは17位でチェッカーフラッグを受けたが、レース中にはスピンを喫するシーンや、フォース・インディアの1台に接触するシーンがあった。「フォース・インディアには謝らなければいけない」と語っている。

Honda Racing F1
ジェンソン・バトン:13位
ルーベンス・バリチェロ:16位

ルーベンス・バリチェロの長いキャリアの中でも、今週末は特に悪いものとなったはずだ。予選後はパルクフェルメにマシンを停車することなくピットスタートを決定し、ブレーキを交換してレースに挑んだ。それでも完走した17台のなかで16位という結果に終わった。チームメイトのジェンソン・バトンは少しばかりまともな週末を過ごしたが、ポイント圏内からは大きく離れている。

フォース・インディア
ジャンカルロ・フィジケラ:14位
エイドリアン・スーティル:リタイア

エイドリアン・スーティルにとってはさまざまな出来事が起きたレースだった。ピットストップ時にはフェリペ・マッサ(フェラーリ)と罰金の原因となり、最後はタイヤバリアにマシンをヒットさせてレースを終えたのだ。「エイドリアン(スーティル)は自らのミスを正直に認めた」とマイク・ガスコインは語っている。

チームメイトのジャンカルロ・フィジケラは14位完走を果たし、「ペースは良かったし、ライバルたちとも大きく差があったわけじゃない」と好感触のようだ。

E.A, Source: GMM
© CAPSIS International
Kay Tanaka
RACING-LIVE Japan


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