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ドイツGP決勝後の記者会見パート1
ハミルトン、ピケJr.、マッサのトップ3が出席
21/07/08 06:10
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イギリスに続き2連勝を飾ったハミルトン
ドイツGP決勝でひとつのミスを犯したものの、見事優勝を果たしたマクラーレンのルイス・ハミルトン、戦略を生かして2位に入り、自身初のF1表彰台に上ったネルソン・ピケJr.(ルノー)、そして3位でフィニッシュしたフェリペ・マッサ(フェラーリ)が記者会見に臨んだ。
Q: ルイス(ハミルトン)、すべてのF1を代表して、われわれはセーフティカー導入中にピットストップを行わず、これだけのエキサイティングなレースを展開してくださったあなたに感謝申し上げます。レース終盤はご自身の手で数々の仕事を果たされましたね。
ルイス・ハミルトン:
それはどうもありがとう。そうするつもりはなかったんだけどね。もっと楽な午後を過ごしたかったよ。でも、そううまくはいかなかった。本当にいいスタートを切ることができて、とても満足のできる適切な2回のスティントを走って、チームは僕をとどまらせることにした。たぶん、僕がギャップを築けると彼らは思ったんだろうけど、23秒の差が必要で、それを成し遂げるのに7周か、それくらいしかなかったから、うまくいったのかどうかは分からない。理解はできたから、とにかくプッシュし続けた。限界まで攻めて、プッシュしてプッシュしてギャップを築こうとしたけど、(ピットストップを終えて)出てきたのはヘイキ(コバライネン)の後ろだった。ヘイキには本当に感謝している。素晴らしいチームメイトだよ。彼は激しくバトルをしてこなかったし、僕の方が速いと分かると、僕を前に出させてくれた。だから彼には本当に感謝している。それを生かすことができたんだからね。タイヤも素晴らしかった。彼にとってもエキサイティングだったと思うし、もちろん、僕にとってはエキサイティングだった。
Q: その決断に関してはチームとあなたとでそれほど議論はなされなかったということでしょうか?
ハミルトン:
そうだよ。僕は“確実にして”と言って、彼らは“大丈夫だ”と言った。でも、僕ら全員がそういうものに対する意見を持っていて判断するわけだから、ここから学んで次に生かしていかなきゃいけない。だけど、僕らのマシンは最高さ。今週末の最速マシンだと思うし、優勝もした。必死にがんばってくれている皆のおかげだ。ここにいるメンバーも、ホームにいるメンバーも、そしてドイツのメンバーも含め、チームは本当にファンタスティックだよ。彼らは本当に見事な仕事をしている。
Q: ネルソン(ピケJr.)とフェリペ(マッサ)に対する見事な追い抜きについて聞かせてください。
ハミルトン:
フェリペとは彼よりも僕の方がかなり速かったのは分かっていた。その時点で僕の方が彼より1秒速いと言われたから、ペースをアップし続けようとがんばったのさ。僕はタイヤを替えて数周目だったから、グレイニングが発生したり、スライドしたりするまでに彼をパスできるわずかなチャンスがあるだろうことは分かっていた。追い抜けるよう、できる限り近づいたんだけど、このサーキットのすごいところは他のマシンについていくのが可能だってところ。それか、そうしやすいってとこ。だから、最後の2つのコーナーを通してかなり近づけたんだ。それでターン2に向かって彼のスリップストリームに入ることができた。でも、ストレート終わりは彼の速さが僕と同じくらいだったから、そこで追い抜くのは難しいと思って、ブレーキングでそれをやらなきゃいけなかった。彼はちゃんと十分なスペースを与えてくれたよ。かなりいいバトルだったと思っている。おもしろかったしね。ネルソンについては、自分の仕事はすでに果たしたと思っていたんだけど、チームが“まだネルソンを抜かなきゃダメだ”って言うから、“オーケー、やってやろうじゃん”と考えていた。彼ともいいバトルで、とてもフェアだったよ。
Q: ネルソン、17番手からスタートしての表彰台フィニッシュですので、本当にうれしいことと思います。2人のブラジル人ドライバーが表彰台に立ったのは1991年のスパ(フランコルシャン)であなたのお父さまとアイルトン・セナ以来のことです。
ネルソン・ピケJr.:
どこからスタートしたのかさえ分からない。金曜日にいい週末のスタートを切って、土曜日のフリー走行も良かった。マシンはだんだん良くなっていたし、セットアップもうまく機能していたんだ。フェルナンド(アロンソ)たちはちょっと違った方にいっちゃったみたいで、僕らのセットアップを少し使ったりもしていた。いい走りができなかった予選まではうまくいっていたんだ。2回目のアタックに出た時にちょっとトラフィックに引っかかって、それでおしまい。ラップをうまくまとめられずに後方からのスタートになった。もう自分の週末は終わったものだと思っていたけど、こういうセーフティカールールの下ではかなりラッキーだったよね。チームは本当にいいタイミングで僕を呼ぶという決断を下してくれた。レース前、1ストップと2ストップでギャンブルに出たんだ。レースが始まった時はオプションを用意して。ね。完ぺきな戦略だったと思う。もし、序盤でオーバーテイクするために、アグレッシブなショートスティントを始めに採っていたら、ここには来られていなかっただろうね。すべてがうまく機能したんだ。ツキがあって、最後は自分のペースを維持してここに来られたんだと思う。
Q: ピットストップはセーフティカーと同時でしたね。しかしながら、終盤はルイスとフェリペからものすごいプレッシャーを受けていらっしゃいました。
ピケJr.:
うん、セーフティカー(が外れた)後は自分のペースを維持するだけだというのは分かっていたんだ。タイヤを酷使したくはなかったし。もうちょっとプッシュはできたんだろうけど、最後まで走り切らなきゃいけないのが分かっていたから、大事にしていきたかったんだ。僕がレースをリードしている時、ルイスが速いペースで来ているのは分かっていたし、フェリペが僕よりそれほど速いってわけじゃないことも分かっていたから、ルイスとはそんなに争わないでおこうと決めた。彼は僕らよりかなり速かったからね。もし僕が戦うリスクを冒していれば、フェリペが追いついてきて、きっと僕をオーバーテイクしたはずさ。3位とか4位になるより、僕はただ確実な2位をキープしようと決めたんだ。レースはすごかった。僕はペースを維持して、ミスを犯さず、最後までリアタイヤをキープするようにしただけだ。
Q: フェリペ、難しい1日でしたね。スタートについて聞かせていただけませんか?
フェリペ・マッサ:
序盤のルイスのペースがかなり速かったから、難しいレースになるだろうなとは予想していたんだ。その時までに、ここでは僕らより彼らの方がだいぶ速いってことは分かっていたけどね。レースでのペースを見てもそうだけど、彼らは素晴らしいペースだったから、予選ではうまくやれたと言えると思う。それに、レースの第1スティントは彼の方が1周あたり0.5秒速くて、どうしようもない感じだったんだ。セーフティカーの後は通常の仕事をやったまでさ。チームは素晴らしい仕事をしたけど、まあ、普通の仕事。たぶん、ルイスはセーフティカー導入をちょっと楽観視しすぎていたんじゃないのかな。レースが再開してからは、マシンのペースとブレーキの様子を見た。ソフトはドライブがかなり難しかったからハードタイヤを履いていて、ペースが伸びなかった。安定性が厳しくて、ただ遅かったし、ブレーキングにも問題を抱えていたと思う。それでかなりパフォーマンスを失ってしまったんだ。戦えるだけのマシンじゃなかった。がんばってはみたけど、できなかった。それでも最終的に3位でフィニッシュできたから、いいレースだったよ。シーズン半ばをすぎたけど、まだチャンピオンシップは分からない。必死に作業に取り組んでいく必要があることは確かだね。でも僕はチームを信頼しているし、彼らが必死にがんばってくれるはずだと分かっている。それに、次のレースにはコンペティティブなマシンを持ち込めるはずだ。ネルソンには、ようこそ、だね。とても素晴らしいことだ。間違いなく、素晴らしい時間を過ごしているだろうね。最初に表彰台に上った時の気持ちは今でも覚えている。2年前のニュルブルクリンクだったけど、本当にうれしかったよ。ホント、子供のようにね。彼はとてもハッピーだと思うし、F1の素晴らしい場所へようこそ。
Q: ルイス、今シーズン4勝目、2連勝です。チャンピオンシップを4点差でリードされており、十分とは言えませんが、素晴らしい勢いですね。
ハミルトン:
うん、全体として本当にいい週末だった。今までで最高の週末になったんじゃないかな。先週のテストもそうだけど、週末を通して本当に強力だったと思う。でも、さっき言ったように、チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげだ。絶好調だね。だけど、自分たちをはるかに超えられているわけじゃない。残りのシーズンに向けて、やらなきゃいけないことはたくさんあるけど、この勢いを継続できれば、いい結果を手に入れられるはずだ。だから、次のレース、ハンガリーが僕らにとっていいレースになるよう祈るよ。
Q: ルイス、スタートとレース序盤について聞かせてください。かなり楽に引き離しているように見受けられました。
ハミルトン:
うん、序盤はかなり自信を持っていたんだ。戦略もマシンも良かったからね。いいスタートが切れて、フェリペとか他の後ろのマシンとも混乱はなかったし、そこからは自分の走りだけに集中できた。かなり落ち着いていられたよ。うまくドライブできたと思うし、順調に一貫して走れたと思う。驚いたことに、1周あたり0.5秒くらい引き離せていたんじゃないかな。それからは落ち着いてギャップを築いていこうとしていたんだけど、セーフティカーが出てきてビックリ・・・、って驚くことじゃなかったかな。何か起こりそうな気がしていたし、それがレースってものだからね。2回目のストップ直前だった。最初のピットストップの時に、セーフティカーが導入された場合に問題とならないよう、早めに戻る決断をしたんだけど、それが良かった。かなり難しかったけど、追い付くことができたしね。
Q: 先ほど、ピーターがピットストップを行わず、コースにとどまったことについてうかがいましたが、チームがあなたを呼び戻さなかったのはミスだったと思われますか?
ハミルトン:
たぶん、僕らは(ピットに)入るべきだったんだろうね。でも、後ろで何が起きていたのか正確には分からないけど、最終的には、僕が何をすべきか指示を出す皆を完全に信じなきゃいけない。彼らの下した決断に同感だよ。確かに、もっといい仕事ができたかもしれないけど、それでも僕らが最速だったわけで、自分の仕事が少し難しくなったのは確かだけど、ロン(デニス)には“そのために僕を雇っているんでしょ。だから僕はここにいるのさ”と伝えたよ。
Q: そして、2回目のストップを行う前に23秒のリードを築く必要があったとおっしゃいましたが、あなたが入られた時は13.7秒の差でした。
ハミルトン:
そうだね、23秒必要だって言われたんだ。数周しか残っていないのは分かっていたし、それを達成するには1周あたり3秒くらい速く走らなきゃいけなかったから、不可能だってことは分かっていた。自分にできるベストを尽くしたよ。最初のスティント以上にプッシュもしたんだ。ただギャップを築こうとがんばった。クリーンなスペースを得られていたし、誰も僕に問題をもたらすような状況でもなかったけど、成し遂げられずに、逃してしまった。何秒か得られるチャンスはあったのにそれを逃しはしたけど、良かったことはチームがそれでも本当にポジティブだったことだ。無線で“心配するな。まだ大丈夫だ”と言われたよ。チームが前向きなら、優勝を目指して進む僕の励みになるから、すごくいいことだと思う。
Q: チャンピオンシップで4ポイントのリードを得られたことは、この数週間を考えるとぜいたくなことのようですよね。
ハミルトン:
確かにそうだね。シルバーストーンで圧勝して、いい感触を持ってここに来られたのはよかったと思うし、週末を通してかなり制覇できたと思うから、自分たちの持つペースを見るのはすごくいいこと。でも、僕らは一歩一歩進んでいかなきゃいけない。まだ先は長いから、今のパフォーマンスを維持できるようにしていかなきゃいけないんだ。
Q: ネルソン、日曜日の午後にここであなたと会えてうれしいです。最後の数周はどういうお気持ちでしたか?
ピケJr.:
正直に言うと、最後のラップだってことが本当に分からなかったんだ。(もうすぐレースが)終わるってことは分かっていたんだけど、かなり集中していたから、右も左も見たくはなくて、ただボードを見るのを楽しみにしていたんだ。それでも、何度か確認はしたけど、何周目かっていうのを確認するのに時間をかけたくなかった。ただ集中したかったんだ。だから、ルイスが最後のラップに入ったっていうのが分かって、ああ、これが最後の周回なんだなと思ったのさ。それからチェッカーフラッグを見た。信じられない気分だったよ。セーフティカーがはずれてから、自分が強力なポジションにいることは分かっていた。最後までプッシュしなきゃっていうのだけで、ミスを犯しちゃいけないと思って走っていた。それから、ルイスがピットに入っていったけど、たぶん、彼は僕に追いついてくるだろうと思っていたよ。彼は本当に速かったし、実際そうなったしね。彼がフェリペと競っているのが見えて、彼がフェリペをオーバーテイクして僕に迫ってきた。すぐに僕はとらえられたけど、バトルに時間をかければフェリペと競わなきゃいけなくなるから無理はしないようにしようと決めたんだ。ルイスはかなり速かったし、優勝するにふさわしいと思う。僕はただミスを犯さないか心配で、とにかく速さを保って2位でフィニッシュしようと思っていた。いいレースだったよ。序盤はちょっと苦戦したけどね。スタートは良かったんだけど、ロックしちゃってセーフティモードが起動したんだ。オープニングラップだったからちょっと難しかったし、どこを走っても滑るし、後方集団の中は複雑だからね。とてもじゃないけど、よくはなかった。幸い、セーフティカーの後はそれがなくなったし、先頭に出られた。ソフトタイヤが本当に、本当に良くて、最初から最後までミスなくプッシュできたから、本当に良かったと思う。
Q: シーズン前半は本当に厳しい時間を過ごされたかと思いますが、この結果がどういう風につながっていくと思われますか?
ピケJr.:
それほど大きく変わるとは思わない。こういう結果を得られるのはいつだっていいことに違いないけどね。普通のレースになっていれば、17番手からスタートした僕がここに座ってはいられないと思う。ちょっとばかしラッキーだった。僕にとってはまだ厳しい。次のレースのハンガリーで僕に表彰台を期待して、なんて言えないし。こういう結果が得られるとも思っていない。それを目指してがんばるつもりだけど、僕にとってはちょっとキツイ。徐々に、だ。予選やタイヤに問題を抱えることがあるから、僕はまだ楽に対応できているわけじゃない。まだ学習途中なんだ。表彰台に上れるのは素晴らしいことだし、自信にもつながると思う。それに、チームにとってもいいことだと思うし、彼らの後押しにもなるだろうけど、僕らにはまだ多くの改善が必要だ。僕自身も改善が必要だし、マシンもまだ改善しなきゃいけない。チームは素晴らしい仕事をしているけどね。今日は戦略が良かったんだと思う。2ストップか1ストップか、どちらでも対応できるような状態でレースをスタートさせたから、完ぺきだったんじゃないかな。だって、序盤に短いスティントにしてリスキーだけど速さを求めていれば、ここに今いられなかっただろうし。だから、チームの戦略家たちのおかげさ。
Q: フェリペ、マシンの感触があまり良くなく、快適にドライブできないとおっしゃっていましたね。これからのレースに向けた不安要素になりそうですか?
マッサ:
そうならないことを望むよ。今日は僕らにとって素晴らしい1日じゃなかったってことさ。なぜかはわからないけど、今日のマシンをドライブするのは難しかったんだ。マクラーレンとの比較でいえば、昨日は今日よりももうちょっとましだった。今日は困難だったよ。ルイスは第1スティントをいとも簡単に飛ばしていたし、レース全体でもそうだった。そして最終スティントで僕はブレーキに少しトラブルを抱え始めた。ブレーキング時にブレーキからかなりダストが出ていて、パフォーマンスも落ちてしまったんだよ。同時にブレーキフェードもちょっと抱えた。マシン自体の特性としても、スティントの最後にポジション争いをするのは難しかった。僕らが手にしているのはすばらしいマシンってことは理解しているけど、時々うまくいかずにドライブするのが難しい時もある。でも、次戦でも競争力を発揮できないって意味じゃないよ。今シーズンは多くのサーキットで速さを発揮できていたわけだから、再び速さを見せられるはずだ。再びいつものペースを取り戻せると思っているよ。
Q: ルイスのオーバーテイクについて、あなたの見解を聞かせてもらえませんか?
マッサ:
彼が僕のスリップストリームに入ったのを見たんだ。だから可能な限りブレーキングを遅らせたけど、うまく行かなかった。そしたら彼がブレーキングで僕の前に出て、僕の方に寄ってきた。その後のストレートで今度は僕が彼のスリップストリームを使ったんだけど、彼はイン側に寄ったんだ。それで僕はアウト側からできる限りのことをしたけど、できることは何もなかったよ。彼はかなり速かったから、たとえ僕がその時点で抜いたとしても、再び容易に抜き返されていただろうね。彼はあまりにも速かったから、僕にはなす術がなかった。だからポジティブなレースだったと言えるよ。チャンピオンシップもまだあるわけだし、今日のレースに否定的になる必要はない。僕たちが再びいつもの速さを取り戻せるってわかっているし、また戦うさ。
E.A. (c) CAPSIS International
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