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混乱のレースを制したクビサ、F1初優勝!
カナダGP - 決勝
09/06/08 04:14


Photo F1-Live.com

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クビサ、29戦目にして初優勝!

日本時間9日(日)の2時から、2008年F1世界選手権第7戦カナダGPの決勝レースが、カナダ・モントリオールにあるジル・ビルヌーブ・サーキットで行われた。

決勝レース開始時の気温は27℃、路面温度は35℃。雨の予報もあったものの、ドライコンディションとなっている。

決勝レースに向け、セバスチャン・ベッテル(トロ・ロッソ)とジェンソン・バトン(Honda Racing F1)がピットスタートとなっている。またギアボックスを交換したセバスチャン・ボーデ(トロ・ロッソ)は5グリッド降格処分を受け、18番グリッドからのスタートが決定している。

多くのマシンがレーススタート時はハードタイヤ(ソフトコンパウンド)を選択する中、ポールポジションスタートのルイス・ハミルトン(マクラーレン)やニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)などがソフトタイヤ(スーパーソフトコンパウンド)をチョイスしている。

昨日路面の剥離が問題となったが、決勝に向けて補修工事が実施されている。しかしレース中に再びはがれ始める可能性もあり、セーフティカー導入の可能性もある。

グリッドに並んだ全18台は問題なくフォーメーションラップを行い、いよいよレースがスタート。先頭はハミルトン、ロバート・クビサ(BMWザウバー)、キミ・ライコネン(フェラーリ)が続き、ロズベルグがフェルナンド・アロンソ(ルノー)を抜いて4番手。

後方では中嶋一貴(ウィリアムズ)が10番手にポジションを上げている。またティモ・グロック(トヨタ)が14番手にポジションを落とした。

先頭のハミルトンは序盤からファステストラップを刻みながら飛ばしていく。4周を終えた時点で2番手のクビサに3秒差、3番手のライコネンに5秒差をつけた。

5周目に9番手のニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)が前のルーベンス・バリチェロ(Honda Racing F1)をターン10(ピットヘアピン)でオーバーテイク。Honda Racing F1のマシンはトップスピードが伸びないため、バリチェロの後ろにつける中嶋はチャンスを生かして前に出たいところだ。

また5番手アロンソと6番手マッサの差も1秒を切った状態が続いている。アロンソは燃料搭載量少ないと目されてはいるものの、マッサとしてはできるだけ早く抜きたいところだ。

後方ではネルソン・ピケJr.(ルノー)がグロックを第1コーナーでオーバーテイクして14番手に浮上。さらにペースが上がらない前のトゥルーリを狙い、13周目にターン10で軽く接触しつつもかわして13番手に上がった。

レースは14周目に入り、先頭はハミルトンのまま。1分18秒フラット前後でラップを重ね、2番手のクビサに6秒差、3番手のライコネンに9秒差をつけている。

15周目にはエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がマシンをストップ。ターン3の手前にマシンを止めてレースを終えた。技術的なトラブルのようだ。

2番手を走っているクビサのペースがあまり良くなく、後ろのライコネンとの間にあった3秒差が1秒差ほどに縮まってしまった。

しかし18周目にセーフティカーが導入! 原因はスーティルのマシンがコース上にはみ出して止まっていることだと推測される。これでハミルトンが築いた6秒差が消えることになった。

セーフティカー導入ラップにバトンがピットイン。ハードタイヤからソフトタイヤに変更した。またフェラーリとウィリアムズのピットクルーがスタンバイしているため、ピットオープンと同時に作業が行われそうだ。

ピットオープンと同時に、上位勢が軒並みピットイン! ハミルトン、クビサ、ライコネン、ロズベルグ、アロンソ、マッサ、コバライネン、ピケJr.などがピットに入った。

しかしピット出口でハミルトンがライコネンに追突! ハミルトンは完全にノーズを破壊し、ステアリングを外してレースを終えた。ライコネンもマシンを降りている。

どうやらライコネンとクビサがピットレーンの赤信号を見て出口手前でマシンを止めたところに、ハミルトンが一方的に追突してしまった感じだ。そのハミルトンに後方から来たロズベルグも追突しており、ロズベルグは翌周に再びピットインし、ノーズを交換した。

これで先頭はピットインをしていないハイドフェルド。2番手にはバリチェロ、3番手に中嶋、4番手にウェバー、5番手にクルサード、6番手にトゥルーリ、7番手にグロック、8番手にフィジケラ、9番手にベッテルとなっている。この9台がまだピットインを済ませていない。

セーフティカーラップが終了し、レースが再開。中嶋は後ろのウェバーから攻められたものの、何とか防御。後方ではマッサが再びピットインし燃料補給を行った。これでマッサは最後尾の17番手となった。

レースは24周目に入り、ハイドフェルドがレースをリード。2番手にはバリチェロだが、ハイドフェルドからは1周につき2秒ほど遅いラップタイムしかマークできない。この時点でハイドフェルドとバリチェロの差は7秒に開いた。

28周目に12番手を走っていたピケJr.が単独スピン! しかしなんとか自力でコースに復帰してレースを再開した。

29周目に入り、ハイドフェルドとバリチェロの差は14秒。ここでハイドフェルドがピットストップを実施。ハイドフェルドの静止時間は12秒、タイヤもソフトタイヤを履いていることからあとはゴールを目指して戦うことになる。ハイドフェルドはクビサの前、7番手でコースに戻ったが、作戦の違いもありクビサを前に行かせて8番手。

これで先頭はバリチェロ。2番手には中嶋となった。バリチェロのペースが上がらないため、中嶋が0.4秒後方に迫っている状態。中嶋の1秒後ろには3番手のクルサードがいる。

33周目に中嶋がピットイン。当然1ストップだと思われたが、交換したタイヤは第1スティントで履いていたのと同じハードタイヤ。これでもう1度ピットストップを行わなければいけないということになる。中嶋は12番手でコースに復帰した。

バリチェロが36周目にピットイン。タイヤをソフトに履き替え、燃料もたっぷり積んで7番手でコースに戻っていった。あとはチェッカー目指してノンストップで走ることになる。

翌周にはトップを走っていたクルサードがピットイン。さらに4番手走行中のベッテルもストップした。クルサードはバリチェロの前、6番手でコースに復帰した。

これで先頭にはトゥルーリ、2番手にグロックとなりトヨタが暫定ながらも1-2態勢。その後トゥルーリが39周目にピットインを行った。

マッサを抑えて走っていた中嶋だが、前のバトンを攻めた結果、最終コーナーでスピードを失い、ターン1でマッサにかわされてしまった。これで中嶋は10番手だ。

41周目に、15番手を走っていたピケJr.がピットイン。しかしそのままマシンをガレージに戻してリタイアとなった。

トップを走行していたグロックが42周にピットインし、クビサが首位に浮上。2番手にはハイドフェルドがいるため、見た目上ではBMWザウバーが1-2となった。しかしクビサはあと1回のピットストップが残っているため、これからマージンを稼ぐ必要がある。クビサとハイドフェルドのタイム差は12秒だ。

44周目のターン10で3番手のアロンソが前のハイドフェルドに仕掛ける。しかしラインを外してしまい、その隙に再びハイドフェルドに前を行かれてしまった。

しかしアロンソは翌周にスピン! ウオールにヒットしてレースを終えた。ギアボックストラブルが発生した可能性もある。セーフティカー導入かと思われたが、アロンソは自力でエスケープゾーンに移動し、イエローフラッグが解除となった。

これに助けられたのが先頭を走っているクビサ。これまで築いたマージンがなくなる可能性もあっただけに、BMWザウバー陣営にとってはアロンソに感謝したいところだろう。

そして48周目に中嶋がターン10でバトンに追突! フロントウイングを破損してしまった。その周の終わりにピットインを試みたものの、壊れたウイングがフロントタイヤの下に入り込んでしまいコントロール不能に。中嶋はピットレーンでウオールに突っ込んでしまい、残念ながらリタイアとなった。

クビサは49周目にピットインを行い、完ぺきな作業でコースに復帰。クビサはハイドフェルドの前に戻り、BMWザウバーの1-2態勢は堅持された。この2名はすでにチェッカーまでの燃料を積んでいるため、あとはゴールまでマシンを運ぶだけだ。BMWザウバーの初優勝、それも1-2フィニッシュが見えてきた。レースは残り20周ほどだ。

レースは52周目。4番手バリチェロ、5番手コバライネン、6番手マッサの争いが激化する。そしてターン10でコバライネンがバリチェロに仕掛けたが、2台はラインをオフ。その隙にマッサが右タイヤをヘアピン内側の芝生に乗せながらオーバーテイクし、2台抜き! これでマッサは4番手に浮上した。

レースは53周目。ここでフィジケラがセクター1で単独スピン! コース上にはみ出した状態でストップした。

まだセーフティカー導入とはなっていないがその可能性が高いため、マッサ、コバライネン、バトン、ウェバーがピットイン。しかしフィジケラのマシンの撤去は順調に進んでいるため、セーフティカー導入はなさそうだ。

レースは56周目に入り、先頭はクビサ。8秒後方にハイドフェルドがつけ、BMWザウバーが1-2態勢を保っている。3番手にはクルサード、その17秒後方に4番手のバリチェロ。そして5番手にはグロック、6番手にトゥルーリとトヨタがダブルポイント獲得圏内につけている。

続いて7番手にはマッサ、8番手にはベッテル。9番手にロズベルグ、10番手にコバライネン、11番手にウェバー、12番手にバトン、13番手にボーデ。ここまでが現在レースを行っている面々だ。

59周目にバリチェロがコースオフ! この間隙を縫ってグロックが4番手、トゥルーリが5番手の座を得た。バリチェロは4番手から6番手までポジションを落としている。

また後方では9番手のロズベルグが8番手のベッテルに仕掛けたが、最終シケインでスピードを失い、後ろのコバライネンにターン1でオーバーテイクされてしまった。しかしその後コバライネンがコースオフし、再びロズベルグが9番手に戻った。

61周目にはマッサがバリチェロを最終シケイン手前でオーバーテイク! マッサは6番手に上がり、バリチェロは7番手に。しかもなお、後方のベッテルが迫っているために厳しい戦いになりそうだ。

レースは64周目に入り、先頭のクビサとハイドフェルドはクルージング走行を続けている。あとはブレーキとエンジンをいたわって走るのみだ。3番手のクルサードも後方のグロックに16秒差をつけているため、リラックスして走れている状況となっている。

残り周回数は3周ほどとなったが、6番手のマッサが5番手のトゥルーリに仕掛ける。しかし4番手のグロックがターン2でラインを乱し、ブレーキを踏んだトゥルーリがマッサにオーバーテイクされてしまった。マッサは5番手に上がり、4番手のグロックに迫っている。

ついにクビサがファイナルラップ。きっちりレースをまとめ、初優勝を達成した。そしてハイドフェルドも2位につけ、BMWザウバーF1チームは初勝利に加えて1-2フィニッシュという最高の結果を手に入れた。

3位にはクルサードが入り、レッドブルは2007年ヨーロッパGP以来の表彰台。クルサードは2006年モナコGP以来の3位入賞だ。

4位にはF1初入賞を達成したグロック。5位には終盤にポジションを上げたマッサ。そして6位にはトゥルーリが入った。

7位には2戦連続ポイント獲得のバリチェロ。そして8位にも同じく2戦連続入賞を果たしたベッテル。

Honda Racing F1のバトンは11位でゴールしている。

ウィリアムズの中嶋は2位を走行する場面もあったものの、ノーズ破損後にピットレーンでクラッシュし、残念ながらリタイアとなった。

レースはピットレーンでハミルトンがライコネンに追突するなど、波乱の展開だった。

このレースを終え、クビサはドライバーズチャンピオンシップ首位に躍り出た。BMWザウバーもコンストラクターズチャンピオンシップで首位のフェラーリに3ポイント差に迫る2位に浮上している。

このあとF1サーカスは再びヨーロッパ大陸に戻り、次戦のフランスGPに備える。フランスGP金曜フリー走行1回目は日本時間20日(金)17時からスタート。お楽しみに!

Kay Tanaka
RACING-LIVE Japan


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