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トルコGP金曜日の記者会見パート2
SUPER AGURIの撤退、ダニカ・パトリックの優勝について
10/05/08 16:48


Photo F1-Live.com

Zoom
F1界のビジネスに話が及んだ

ロス・ブラウン(Honda Racing F1チーム代表)、ノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)、ジョン・ハウエット(TMG社長)、フランク・ウィリアムズ(ウィリアムズ代表)がフロアの記者たちからの質問に応じた。

Q: SUPER AGURIに関する質問の続きですが、彼らの撤退によって、新コンコルド協定への道はどの程度進むのでしょうか? まずはフランク、それから他の皆さんにお答えいただきたい。最初にフランクに、というのは、彼のチームがカスタマーカーに対して妥協しないスタンスを貫いてきたからです。

フランク・ウィリアムズ: まず第一に、私がマックス(モズレー、FIA会長)だったとしたら、コンコルド協定とは何のことだね? と答えるだろうね。そんなものは存在しないし、これからもない。だが、君がどうしてもあるというなら、心配はご無用。しかるべき対処をする・・・。しかし、結局のところ、それはトップ10チームのためだけにあるもので、もし、彼らが今シーズンの戦いを11位で終えたとしたら、やはり分配金は受け取れなかっただろう。それ以外の結果であったとしたら・・・賞金を受け取る可能性はあったかもしれないがね。

Q: ロス、あなたは一方でSUPER AGURIの撤退にそれほど感傷的ではないと言い、また一方では彼らに流れていたHondaの資金と、それが今シーズン、また来シーズンのあなたのチームプランに与える影響を考慮すると、安堵する気持ちがないわけでもないと発言されましたね。

ロス・ブラウン: 最初に言っておくが、私はSUPER AGURIの撤退を残念に思っているよ。だが、それはわがチームには何の影響もない。鈴木亜久里氏は日本で行った会見で、資金を集めることができず、チームを継続することができなくなったと語ったはずだが、われわれのチームとの関連については言及していない。

Q: ロス、その質問に関連してお聞きしたいのですが、いくつかのメディアで、ニック・フライがSUPER AGURIを撤退に追い込んだ犯人であると名指しされているようです。あなたはそれが、一部の人間、あるいは鈴木氏による不当な報道だと思いますか? 彼は記者会見で直接フライの名を挙げたということですが。

ブラウン: 今、亜久里は大変な思いをしているのだろう。2年間、このプロジェクトのために働いてきたが、終わりが来たことを実感したのだ。彼が改めて自分の発言を振り返った時、今度は少し違う思いを抱くだろう。ニックは彼のプロジェクトを存続させるため、時に多大な努力を払っていたのを私は知っている。それは、われわれのためではなく、個人的にね。亜久里とHondaとのつながりがあったからこそ、ニックは努力し、SUPER AGURI生き残りのための策を見つけようとした。マグマとの契約は、ニックが合意のために熱心に働きかけ、有効な対策になるはずだった。しかし、それが実現せず、他に解決策はなかったということだ。

Q: テクニカルレギュレーションの変更も行われますが、今後2、3年のうちに新たなチームがF1に参入してくる可能性はあるのでしょうか?

ノルベルト・ハウグ: それは判断が難しいね。ゼロからチームを作り上げ、自分たちのマシンを製造するとなると、近年F1に参入することは難しくなっている。しかし、不可能ではないし、新たな自動車メーカーが入ってくる可能性はある。マニュファクチャラーの関与と彼らのチームによって、戦いはより激しくなるだろう。大部分のマニュファクチャラーがチームを持っており、それはF1にとって良いことだと思う。だが、完全な独立チームがF1に参戦するためには、非常に高いハードルを越えなければならない。不可能ではない。だが、私の考えでは今後数週間、数カ月、どのくらいのスパンか分からないが、その可能性は低いと思う。

Q: ジョン、誰かがトヨタのようにF1へ参入し、戦っていくことは有り得ると思いますか?

ジョン・ハウエット: ああ、個人的には有り得ると思うよ。コースの数を見ると、グランプリへの需要は供給を上回っていると思う。名乗りを上げる国は多く、西ヨーロッパでは経済的困難が勝るものの、インドや中国は成長著しいマーケットだ。ロシアも伸びてきており、今やヨーロッパではわれわれにとって最大のマーケットになった。こうした国々は非常に経済力が強く、新たなF1チームが生まれる可能性はある。技術的にはチャレンジングであり、後援者や参入候補がF1をどのようにとらえるかということと、そこから得られる利益によっても決まるだろう。つまり、F1のスポーツとしての将来的ポジショニングとも関連があるということだ。

Q: ということは、トヨタと同じ規模の投資を考えているマニュファクチャラーが他にもいるとお考えなのですね?

ハウエット: そういう企業 ― 潤沢な資金を持つ企業で関心を持っているところはあるだろうし、発展途上のマニュファクチャラーにも可能性はあるだろう。

ブラウン: 私もジョンの意見に賛成だね。必要な投資と設備を考えると、プライベーターの参入は非常に難しい。だが、今でも多くのマニュファクチャラーが生き残っているわけで、将来的に他のマニュファクチャラーがそうできない理由はない。急成長しているF1のマーケットだ。新しい国がこのスポーツの普及を始めているし、将来的にその方向性から様々なチャンスが考えられる。

ウィリアムズ: プライベーターとして言わせていただくと、今、プライベーターが参入を考えるには、金銭的に非常に難しいと言わざるを得ない。ウォールストリート・ジャーナルやFT(ファイナンシャル・タイムズ)等はお読みだろうと仮定して、資金を集め、必要な資本を築くことは困難な仕事だ。おそらく、それが亜久里の問題だったのだろう。金を集めることができなかったんだ。うちには日本人ドライバーがいるが、日本から彼には1ペニーのスポンサーシップも出ていないのが現状だ。チームを作るよりはずっと安上がりなはずなのにね。

Q: 日本で初優勝したダニカ・パトリックについて聞かせてください。F1に再び女性ドライバーが誕生する可能性が出てきたのでしょうか?

ハウエット: 女性ドライバー? とてもいいと思うよ。パフォーマンスを出せる能力のあるドライバーが出てくればね。われわれが求めるのは、勝利とコースでのパフォーマンスだ。組織、チームの中にはいかなる差別も存在しない。理想的なドライバーが見つかれば、喜んで採用するよ。われわれはヤング・ドライバー・プログラムを実施している。残念ながら、現在カートでパフォーマンスを発揮しているのはほとんどが男性だが、女性の参加もいいことだと思う。競争力さえあればね。

Q: ダニカ・パトリックが勝ったことで、何かが変わるのでしょうか?

LH: 才能があれば、女性でもコンペティティブになれるということを証明したと思う。歴史的には男中心の世界だったが、彼女の勝利によって、人々の目が新たな可能性に向けられたと思う。

ブラウン: コマーシャル面での魅力は感じるね。F1に女性ドライバーがいたら、エキサイティングだろう。彼女たちがコンペティティブかどうかがキーになる。クルマに乗せても、まともに戦えないのでは仕方がないが、対等に戦えるとしたら、素晴らしいことだ。

ハウグ: われわれは一度、インディアナポリスでサラ・フィッシャーを走らせたことがある。ロスの意見に賛成だよ。やはり、鍵は競争力だ。モータースポーツではそれが可能だと思う。サッカーで男性相手に戦うというのは無理だけどね。不可能なスポーツも多いが、IRL(インディ・レーシング・リーグ)で実証されたように、モータースポーツでは可能なんだ。DTMなどでも例はあるが、とにかくコンペティティブであることだ。かなり前にツーリングカーでそういう女性がいたね ― 16年前だったかな ― エレン・ロールがチームメイトのケケ・ロズベルグを倒して優勝したんだ。まあ、友人のケケは面白くなかったようだがね。とにかく、可能性はある。いずれ、F1で優勝するような女性ドライバーが誕生することを願っているよ。

E.A. (C) CAPSIS International
I.O
RACING-LIVE Japan


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