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スペインGP木曜日の記者会見パート2
バリチェロの記録に驚嘆するライコネン&アロンソ
25/04/08 07:59


Photo F1-Live.com

Zoom
話題になっている2009年からのレギュレーション変更

スペインGP木曜公式記者会見に出席したルーベンス・バリチェロ(Honda Racing F1)、ペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレンテストドライバー)、フェルナンド・アロンソ(ルノー)、キミ・ライコネン(フェラーリ)の4人が、各メディア関係者からの質問に応じた。

Q: アロンソに質問です。ここで再びマスダンパーを使用するのか、教えてもらえますか? もし使用するのであれば、あなたとチームがチャンピオンシップ争いをするうえでの新しいモチベーションになりますか?

フェルナンド・アロンソ: いいや、僕らはマスダンパーを使用するわけじゃないよ。僕らはマスダンパーとは異なった、サスペンションに関係するシステムを使うんだ。これはすでにほとんどのライバルチームが実際に使用しているものだ。だから、このレースからライバルたちに近づくことができるようになるだろう。

Q: キミ(ライコネン)、フェラーリ、マクラーレン、BMWザウバーの序列についてはどう見ていますか? 先頭争いはあなたを含めたフェラーリ2台のものなのか、それともBMWザウバーが絡んでくるのでしょうか?

キミ・ライコネン: BMWザウバーはこの前のレースで2番手チームだったから、彼らがそのポジションにいるのは間違いないと思う。でもそれぞれのレースによるんじゃないかな。マレーシアGPとバーレーンGPはとてもよく似た状況で、僕らフェラーリがライバルチームの少し前にいたんだ。ここスペインGPでどうなるのかはわからないよ。時間をかけてみないとわからないね。でも、その3チームが接近戦を繰り広げるはずさ。

Q: ペドロ(デ・ラ・ロサ)、今年は2人の若いドライバーがマクラーレンのレースドライバーとなりましたね。フェルナンドが所属していた昨年と比べ、あなたの役目はより重要なものになったのではないですか?

ペドロ・デ・ラ・ロサ: いいや、ほとんど変わっていないんだ。僕にとっての唯一の変化と言えば、毎年テストドライバーが走行距離を稼ぐことが減っているということかな。そしてマシンをドライブするときはいつだって十分に準備されていなければいけないんだ。ウォームアップをしたり、マシン状態を感じるための時間が限られているんだよ。マシンにはあまり乗れないから、ドライブする以外のトレーニング方法を実践して体力的に準備された状態を保たなければならない。これが僕にとって最も大きいチャレンジなんだ。そして実際に走る場合は、わずか1kmの走行距離でさえ宝のようなものになる。だから、僕の経験が重要なものになると思っているんだ。でもドライビングの観点から考えると、いくら若いドライバーが2人いてヘイキ(コバライネン)が新加入だとしたって、実際にはほとんど変わらないんだよ。去年もフェルナンドはチーム新加入だったわけだから、ほとんど一緒だね。

Q: フェルナンド、テストではもっと大きな成果が得られると考えていたのではないですか?

アロンソ: いいや、そんなことはないよ。ちゃんと期待していたものを手にできたし、マシンとチームが果たした改善にはかなり満足している。だけどさっきも話したように、明日ライバルたちの走りを見たらそんなにハッピーでもないだろうね。彼らだって速いんだから。僕らは良い働きをしていると思うけど、それはライバルたちだって一緒なのさ。問題はどのチームがより大きなステップを踏んで改善ができているかということだし、僕らは自らの改善に楽観的だ。とにかく改善しなければいけないのは、開幕後の数レースのパフォーマンス。つまり、今週末から僕らの戦いを始めていくんだ。

Q: ペドロとフェルナンドに質問します。FIA(国際自動車連盟)は24日(木)、人種差別撲滅運動をスタートさせました。この運動がスタートしたこと、そしてここがバルセロナであることについては賛成ですか?

デ・ラ・ロサ: では、2冠チャンピオンのフェルナンドに答えてもらおう。

アロンソ: いや、ここはバルセロナ出身のペドロにお願いするよ・・・。

デ・ラ・ロサ: うーん、なんて言ったらいいのか分からないな。そのことについては知らなかったんだ。ただ、今週末はスペインの観客が世界に対しきちんとした振る舞いを見せる機会となるだろうだし、歴史的にも良い振る舞いを見せてきたことを示すということしか言えないよ。これまでもここで問題はなかったし、そしてこれからも二度とないだろう。様子を見守ってみよう。とにかく僕はこのキャンペーンを知らなかったんだ。

アロンソ: 同感だ。僕もこの運動は知らなかったけど、今週末は問題ないと思う。それにこれまでも問題は発生してこなかったよ。誰もが確認できるはずさ。

Q: キミとフェルナンドにお聞きします。まずF1に260戦ほど参戦することを想像してください。260戦に到達する前に、PR活動をはじめとするいろいろな事柄に退屈してしませんか?


ライコネン: 僕が260戦もレースを戦ったとしたらだって? 僕はこれまでに自分がどのぐらいレースに出場したかも覚えてないよ。ありえないね。

アロンソ: うーん、わからないな。考えられないよ、僕も今何戦目を走っているか分からない。とにかく、260レースを達成するのには長い年月がかかるだろうね。

ルーベンス・バリチェロ: でも、僕が引退する頃には300戦は走っているはずだよ。

アロンソ: ルーベンスがいることが問題なんだよ(笑)。彼がいなければ記録は達成できるかもしれない。ルーベンスのおかげでタフな挑戦になるよね。

Q: 先週このバルセロナでテストが開催されてから、来年から施行される予定のタイヤウオーマー禁止案に関して様々な議論が飛び交いましたね。しかし多くのモータースポーツシリーズでは、ピットストップがありながらもタイヤウオーマーは使えないというルールになっています。タイヤウオーマー禁止はF1にとって問題になると思いますか?

デ・ラ・ロサ: 僕の個人的な意見では、安全性の問題があることは明白だと思う。タイヤブランケット(タイヤウオーマー)なしだとチャンスは増えるだろうが、ピットレーンを出ようとしているマシンと、フライングラップ中のマシンの速度差が大きくなってしまう。つまり、アクシデントが起きる可能性が高くなるんだ。この数年間に起きた大きなアクシデントを見てみると、あるマシンが別のマシンよりも遅い時に問題が発生していることがわかるだろう。僕に言わせれば、速度差は安全面では問題だ。もちろん僕はレースキャリアのほとんどでタイヤウオーマーを使ってこなかったが、F1は別世界なんだ。タイヤコンパウンドも違うし、コンパウンドのスイートスポットも狭い。だから十分にタイヤが温まらないと、存分にパフォーマンスを発揮しないんだ。他のカテゴリーでは急速に温度とグリップ力が上がるから問題はないだろう。F1ではもっと難しいと思うんだ。

バリチェロ: 正直なところ、良い面と悪い面があると思うんだ。まず、フェアなバトルでのオーバーテイクが見たいという人がいるだろう。僕らも見たいよ。だけど問題なのは、F1が退屈なものになってしまうんじゃないかってことさ。コース上でオーバーテイクが可能になるとチームは大きなガソリンタンクを備えたマシンを作り、できるだけコースにとどまるために1ストップ作戦を実行するだろう。そうなってしまうとインディカーのようになるはずだ。インディカーなら問題はないんだが、F1はコース上でどんな戦いが起きるかというスポーツなんだと思う。また、僕はF1にステップアップしてくるまでのカテゴリーで、タイヤウオーマーを使用しないレースを経験してきた。しかし、こういう事態は起こらなかったよ。だけどF1ではガレージを出る際にスピンしてしまうかもしれないし、1コーナーはスケート場みたいになるはずだ。去年のニュルブルクリンクみたいな状況でレースをしなければいけない場合、冷たいコンディションで間違ったタイヤ選択をしてしまうと、非常に危険になるだろうね。

アロンソ: 同感だね。危険だと思うよ。ペドロが言ったようなマシン間の速度差という問題もあるし、ルーベンスが言ったようにコース上にとどまる必要性が生じることから、つまらないレースになるだろう。一度ピットストップを行うと、直後の2周ぐらいはラップタイムが8秒も遅くなるんだよ。そんなことになったら戦略を組み立てられなくなる。もっとつまらなくなるのは目に見えてるんだ。タイヤブランケットを使用しないカテゴリーがあることは知っているよ。インディカーがそうだけど、インディカーはコーナーを曲がることがないじゃないか。F1は違うんだ。ルーベンスが言ったようにコンパウンドが違うし、絶対的なマシンのパフォーマンスだって違う。僕らはF1という舞台で戦っているわけだから、モータースポーツの頂点であり続けなければいけないんだ。経費を削減するという概念もちょっとおかしいとは思うけどね。

ライコネン: そのスリックタイヤではまだ走っていないから、どうするのがいいアイデアなのかはわからない。だけどルーベンスやみんなの話を聞く限りでは、とても難しいものになりそうだ。僕はこの問題について口を開くのにふさわしい立場ではないとは思うけどね。だけど、もしタイヤウオーマー禁止が経費削減のためだとしたら、経費を削減する分野を間違えてるって話さ。そんなに高価なものではないし、チームは削減したお金を別の分野で使うだろう。

Q: ペドロ、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)はこの問題に対してなにか考えているのですか?

デ・ラ・ロサ: ああ。まず、僕たちドライバーが良く話し合いをし、GPDAの共通確認事項が何かを考えなければいけない。その後、段階的に行動に移すんだ。この件に関して、僕らはリラックスしており、焦っているわけじゃない。僕らは今週まで待つことにしたんだ。なぜなら昨年12月のヘレステストでスリックタイヤのテストを行ったからなんだけど、かなり危険だったからね。とても冷たいコンディションで、危うくピットウオールにクラッシュするところだったよ。クラッシュしてたらどうなっていたかと思うと肝が冷えるね。なんとかアクシデントを避けられたんだ。その後先週のバルセロナでテストをした際、ブリヂストンはタイヤの温まりが改善された新しいタイヤを持ち込んだ。だから低温時でも作動したんだ。でもまだ難しいね。僕らは今回のテストが行われるのを待っていたんだ。テストが実施されたから、実際にドライブを経験したドライバーを含めてミーティングを行い、その後段階的に決めていけばいい。FIAが僕らの意見を聞いてくれるということは知っているし、僕たちみんなが同じ意見を持てるようになったらいいと思うよ。

Q: 皆さんにお聞きします。2009年の空力パッケージというものをご存知だと思いますが、その方向性はF1にとって良いものなのでしょうか? ドライブすることやオーバーテイクすることが簡単になりますか?

バリチェロ: どのドライバーも空力から得られるダウンフォースを減らし、メカニカルグリップが増える方を好ましく思っていると思う。だけど、良いか悪いかを知るにはまだ早いね。だけど、僕は1つのステップだと思っているよ。正直なところ、タイヤに溝を入れたこと自体僕には理解できないんだ。僕らはこれまでにカートやフォーミュラカーをドライブしてきたけど、タイヤはいつもスリックだった。だけど突然、F1を目指している少年が溝付きタイヤを履くなんて醜いことだと思うね。もちろんブリヂストンは最高の仕事をしている。僕らは常に速さを増しているからね。だけど先週のテストでスリックタイヤを履いたら、ハードコンパウンドだったにもかかわらず2.5秒も速くなったんだ。これこそスリックタイヤを履くべき理由だよ。

デ・ラ・ロサ: 来年に向けてレギュレーションがどう変更されるべきなのか僕の意見を付け加えさせてもらうと、正しい方向性だと思うよ。これらの新しいレギュレーションはテクニカル・ワーキング・グループとFIAの関係者の意見を得て作られたものであり、低いダウンフォースレベルと高いメカニカルグリップレベルがオーバーテイクのチャンスを拡大するというのは化学的な考えから来ているんだ。今でもF1はF1だ。ここスペインではF1とバイクがときたま比較されるけど、F1はバイクよりも難しくなっているよ。このことに気づくべきなんだ。そういう意味では正しい選択だと思う。とても気分がいいよ。

バリチェロ: 1998年に初めて溝付きタイヤをテストしたとき、僕はクラッシュしてしまったんだ。タイヤの変更によるメカニカルグリップの低下によって、僕はスピンを喫しクラッシュしたのさ。つまり、僕らはタイヤのグリップレベルの影響をたくさん受けているということだよ。もしタイヤの全面を地面に擦りつけて走ることができるとすれば、安全性の面でも多大な良い影響があるだろうね。

Q: キミ、ルカ・ディ・モンテゼモーロは“フェルナンドをライコネンのチームメイトにするのは良くないだろう”と言っていましたが、この意見には賛成ですか?

ライコネン: この質問には答えないほうが良さそうだね(笑)

E.A. © CAPSIS International
Source: FIA
Kay Tanaka
RACING-LIVE Japan


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