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28の技術書
ゼロキールに合わせたレイアウト
01/02/08 05:21


Photo F1-Live.com

Zoom
心機一転、R28で2008年シーズンに挑むルノー

2007年のパフォーマンスに失望を隠しえないルノーは新車R28に関して、ブリヂストンタイヤの最大の性能を引き出すことを目的としたデザイン方針における変更を実施した。また、R27の欠点も見直された。

R27は2006年末まで使用していたミシュランタイヤの特性に合わせた後方重量配分と空力バランスを完全に調整するという方針が採られた旧型車の保守的な進化型と言えた。

2006年後半以降で実施されたテスト、および2007年初旬に行ったテストにおいて、主要な変更がワンメイクとなったブリヂストンタイヤを最大に生かすことを要求することが分かったが、これについては風洞とコース、それぞれにおけるパフォーマンスに相互関係のある問題があることも発覚、問題はさらに悪化したのだ。これにより、2007年シーズン序盤は一貫性のない予測不可能なハンドリングという状況を引き起こした。

これらの問題に対し、ルノーはすぐさまデータ収集と分析を開始、シーズン中盤にはプロセスが完了したものの、2007年初めにR27のBスペック型は製造しないと決定していたことから、2008年に向けた準備に取り掛かることで、妥協することを避けている。

これを念頭に置き、チームは新車のコンセプトにおける主要な変更に焦点を合わせるため、R27の開発を8月中に停止した。

前回に比べると1月下旬の新車発表は遅くなっているが、R28は風洞で最大限可能な開発時間がかけられている。ボブ・ベルの言葉を借りれば、新車は旧型車と比べて“進化的ではない”とのことだ。

新車の最も明白な構造の違いは“ゼロキール”方式のフロントサスペンションを採用したことが挙げられる。2007年シーズンは同方式を採用したマシンが初勝利を飾った年となり、チームは膨大な解決策を調査したものの、現実的な空力利得を保証したのは風洞だった。

また、ルノーは構造によって本来の純益よりも新しい空力開発の道が切り開かれ、旧型車の広範囲におよぶメカニカルな構造を保有するために、懸命に作業に取り組んだと語る。

R28を一目見ると、フロントエンドに注目されることだろう。前方重量配分と空力バランスは、この領域が批判的に重要であることを意味するブリヂストンタイヤによって要求されたが、チームはいくつかの根本的な解決策を見いだした。

ルノーにとって初導入となるトライプレーン(三葉機)のフロントウイングは、低くなったノーズと革新的な配列が施されたノーズコーンにかけてのメインプレーンが交差するという、ブリッジウイングを特徴とする。これにより、マシン前方から見た形は“口を開いた”状態という独特のものとなっている。

さらに、フロントおよびリアの両ホイールにフェアリングが採用された。

モノコックはあらゆる角度から細部にわたる修正が施され、サイドポッドはR27よりも小さくなった広口と極端な下方への切込みを特徴とする。RS27エンジンの開発凍結によるクーリング要求を承知していたことにより、チームはマシンパッケージに自信を持っているようだ。

ミラーに関してはドライバーの頭部保護の強化によって、昨年のものよりも視覚的な妥協があるかもしれない。

ボディワークに関してはポッドウイング、チムニー、Tウイングが旧型車のまま忠実な状態で残されている。後部ボディワークはリアウイングに向けて気流を最適化するために旧型車よりも、さらにタイトになっているが、ウイング自体は剛性の面で妥協せず、重量を節約するためにR26で採用されたデザインを有したままだ。

2001年の広角V10エンジン初搭載で現れたシャシーとギアボックス間の支柱における独特の修正を維持しながら、サーキットからサーキットに向けて行われるセットアップに最大限に対応できるよう、マシンの剛性を高めつつ、重量を減らすことに焦点があてられた。

4レース仕様となったギアボックスは今回もチタニウム製で、SECU導入による制御システム移行が“クイックシフト”メカニズムのスピードにおいて性能が中和されたとチームは語っている。

ルノーがSECUに関する準備を始めたのは、新車の初走行からさかのぼること1年。ルノーは昨年9月にモンツァで実施されたテストで、2008年型スペックのMES製ユニットをコース上で初めて試したチームの1つだった。

いくつかの重要な初期問題にもかかわらず、チームは冬を通してパフォーマンスを最適化させ、特有の三角形をした設計のユニットをパッケージングするために、懸命に作業に取り組んだ。

他チームと異なり、ルノーはトラクションコントロールとエンジンブレーキングコントロールの排除に際し、マシンのダイナミクスに対するアプローチを改訂していない。チームはマシンに制御装置があるなしにかかわらず、健全なメカニカルハンドリングを必要とすると主張、伝統的なセットアップパラメーターにおいて要求される変更は含まれているものと考えている。

ルノーR28技術仕様

● シャシー

成形されたカーボンファイバーおよびアルミニウムのハニカム構造モノコックはルノーF1チームによって製造され、最軽量を達成しながら、最大の強度と剛性を兼ね備える。RS27 V8エンジンも全応力パーツとして搭載された。

● フロントサスペンション

カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーンは、プッシュロッドシステムを経由して内臓ロッカーを制御する。これはモノコック前方に設置されたトーションバーおよびダンパーに接続される。フロントエンドにおける空力最適化を目指し、ゼロキール設計が用いられている。

● リアサスペンション

カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーンは、ギアボックス・ケーシング上部に垂直に搭載されたトーションバーと、水平に搭載されたダンパーによって制御される。

● トランスミッション

バックギア付き7速セミオートマチック・チタニウム製ギアボックスを搭載。“クイックシフト”システムはギアシフトの高速化を目指す目的で採用された。

● 燃料システム

ATL製ケブラー強化ゴム燃料タンクを採用。

● 冷却システム

マシンのサイドポッドに装置された分離型オイルおよび冷却水ラジエーターと、マシンが前進する際の気流を冷却に利用する。

● 電子装置

MES製マイクロソフト標準電子制御装置(SECU)を搭載。

● ブレーキングシステム

Hitoco製カーボンディスクおよびパッド、AP Racing製キャリパーを採用。

● コックピット

解剖学的に成形されたカーボンコンポジット製の可動式ドライバーシートには、6点支持ハーネスシートベルトが装着されている。ステアリングはギアチェンジ制御およびクラッチパドル一体型である。

● マシンサイズおよび重量

フロント・トレッド:1,450mm
リア・トレッド:1,400mm
全長:4,800mm
全高:950mm
全幅:1,800mm
重量:605kg(ドライバー、搭載カメラ、バラスト含む)

Source Renault
(c) CAPSIS International
Jim
RACING-LIVE Japan


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