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日本GP金曜日の記者会見
日本人関係者が勢ぞろい
06/10/06 23:19
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ウィリアムズとの連携をほのめかすトヨタの冨田代表
グランプリ初日の走行を終えたばかりの鈴鹿サーキットで、SUPER AGURI FORMULA 1チーム代表の鈴木亜久里氏、パナソニック・トヨタ・レーシングからTMG会長兼チーム代表の冨田務氏、Honda Racing F1からエグゼクティブアドバイザーでHRD社長の和田康裕氏、ブリヂストン・モータースポーツ推進室長の安川ひろし氏が一堂に会し、記者会見に臨んだ。
Q: まず皆さんに2つの質問をしたいと思います。まず、今週の鈴鹿はどうなると予想していますか?
安川ひろし:
すでに16戦が終わってしまいましたが、ポイント条件がイコールになり、われわれはまたゼロからのスタートを迎えることになりそうです。ですから、とても興奮していますし、今回の鈴鹿と、次戦ブラジルは非常に重要なレースになります。気持ちは十分に高まっていますが、われわれに課せられた任務は勝つことです。
Q: では、何を期待されていますか?
安川:
うちの技術者たちは、集中して、非常に優れたタイヤを作ってくれたと信じていますので、ライバルを倒すことですね。
Q: 亜久里サン、あなたの期待と予想はいかがですか?
鈴木亜久里:
今週は勝ちたい――と言いたいところだけど、それはみんなが狙っているので、僕らが勝つことはできないでしょう。でも、その気持ちが大事なポイントです。1年間に18戦が行われますが、僕のチームとドライバーたちにとっては、このグランプリが何よりも重要なんです。絶対にレースをフィニッシュして、いい結果を出さないといけません。うちのチームはライバルたちに比べれば、まだとても小さい。鈴鹿を目標に開発を進めてきましたが、競争力はまだそれほどありません。でも、チーム内で100%クルマを開発しようと努力していることに変わりはない。とにかく、今週末はレースをフィニッシュすることがすごく大事になります。
冨田務:
ご存じの通り、上海は散々なレースに終わってしまいました。ですから、今週末はドライコンディションで努力して、ぜひともいいパフォーマンスを見せたいと思っています。
和田康裕:
ここ5戦は初優勝を含め、非常にいいレースができました。そうした良いパフォーマンスを再現したいですね。もちろん、表彰台を目指していますし、最大得点を獲得できたら、素晴らしいですね。
Q: では、2つ目の質問です。鈴鹿でのラストレースということについて、どんなお気持ちですか? 少なくともしばらくの間はそうなりそうですが。
和田:
鈴鹿は伝統のコースですし、多くのドライバーが愛する場所です。このような伝統的ある、楽しい場所がカレンダーからなくなってしまうことは残念ですね。いつかまた、戻ってこられることを願っています。
冨田:
われわれは昨年、不安定な天候の予選でポール獲得に成功しました。ですが、残念ながら3ストップという戦略でミスを犯してしまった。この借りを返したいと思います。
亜久里:
僕はチーム代表として、それからドライバーとして、2通りの答えができます。まず、僕のキャリアを踏まえて、個人的な気持ちの方からお話したい。鈴鹿は・・・F1での初レースに臨んだ場所でもあり、表彰台に上がった場所でもあり、ラストレースの舞台でもあった。僕のF1キャリアはすべて鈴鹿にあるんです。ここでのグランプリ開催が終わってしまうことはすごく悲しいですが、自分のF1チームを率いて戻ってこられたことはとてもうれしく思います。これが来年だったら、自分のチームを鈴鹿で走らせることができなかった。先のことは分かりませんが、近い将来また、鈴鹿がF1のカレンダーに復帰してくれることを願っています。
安川:
私は鈴鹿とは長い付き合いがあって、若い頃、1962年にここで始めてロードレースを見ました。それ以来、何度も鈴鹿を訪れていて、このサーキットは私にたくさんのことを教えてくれました。その頃は学生でしたが、学校に行かずにここに来ていたぐらいですよ! たくさんの友人ができました。特に年上の友人ですね。これは私のビジネス、そして人生において、非常にいい経験になりました。鈴鹿にはとても感謝しているので、少し寂しくはありますが、来年はフジです。これはわれわれがF1で受け入れなければいけない事実の1つでしょう。でもいつか、F1で鈴鹿に帰って来たいと思います。
Q: ひろしサン、ジャン・トッドによると、このチャンピオンシップを決するのはタイヤだということです。それについてどのようにお考えですか?
安川:
本当に? それは悪い知らせだね! レースはタイヤだけではなく、パッケージが大事なんです。いいチーム、いいドライバー、いいマシン、そしてタイヤ。パッケージがうまく機能すれば、任務を達成することができるでしょう。
Q: 来年は全チームへの供給が始まります。どのようにして実現するのでしょうか。計画は? レッドタイヤ*というような話も聞きましたが。
(注*ソフト・コンパウンドでより高いグリップが得られ、通常のタイヤよりもタイムアップできる仕様のもの)
安川:
はい、それは2つの質問ですね。われわれとしては競争があった方が好ましいのですが、残念ながらライバルは辞めてしまう。そのため、われわれが全チームにタイヤを供給することになるわけですが、それにはまず、タイヤの安全性を確保することが第一です。次に大事なのは公平性になります。これはとても重要です。1チームだけをサポートするのは良くない。量、質ともに平等なものをすべてのチームに供給しなければならず、非常に過酷な仕事です。現在はたった5チーム、10台のサポートをするだけですが、来年になると11チーム、22台に増える。つまり、倍以上です。ブラジルGPで今シーズンが終わったら、ロジスティクスや倉庫、人材、すべてをそろえなければなりません。これが、1つ目の質問に対する答えです。 それから2つ目、レッドタイヤについて。レッドタイヤのことは分かりませんが、現行ではレギュレーションで2スペックのドライタイヤを7セットずつ供給することになっています。つまり、14セットですね。金曜、土曜、日曜にそれをすべて使い切る方が、公平性につながるとわれわれは考えました。これが元になっているんです。しかしもちろん、決めるのは全チームとFIAですから、彼らの意見や決断を聞くことになります。ですが、公平性に関して言えば、これはいいアイデアではないかと思っています。われわれは2スペック用意しなければならないのですから、全員が両方のスペックを使うというのは、いい考えだと思いますよ。
Q: 亜久里サン、1年前のこの時期、チームはまだ存在していませんでした。パドックの中は、どこがHondaのセカンドチームになるのかという話題で持ち切りでしたよ。当時はまだ3人から5人の集まりだったと思いますが、この1年、苦労されましたか?
亜久里:
それを語るには1時間は必要だよ! バーレーンまでのたった4カ月で新チームを作り上げることはすごく難しかった。最初、9月末の時点では、確か4人ぐらいのメンバーで、それから、デポジット用の4,800万ドルをかき集めなきゃならなかったし、予算も必要だった。今までずっとプッシュし続けてきた結果、次第に安定感が増し、状況がどんどん良くなってきたところです。でも、F1チームを立ち上げることの難しさは到底説明できるものじゃないですよ。去年の11月に戻れたら、もしかしたらF1にエントリーなんてしなかったかもしれない! そう思います。
Q: これからはどんな方向に進みたいですか?
亜久里:
今は、ライバルがみんな自動車メーカーなので、プライベートチームにとってはとても厳しい時期です。Hondaにトヨタ、BMW、ルノー、メルセデスですからね。でもとにかく、小さなチームではあるけれど、一生懸命頑張っています。来年、いい結果が出せるかどうかは分かりませんが、チームのメンバーはみんな頑張ってくれるでしょう。
Q: 冨田サン、来年はウィリアムズへのエンジン供給が決まっていますね。それはただのカスタマー関係に過ぎないのか、それともそれ以上の提携を行うことになるのでしょうか?
冨田:
契約はチームにエンジンを供給するだけのものですが、それ以外の部分についてはあまり考えていません。
Q: まだ何も決定していないということですか?
冨田:
決まってはいないが、進行中です。もう少し待っていてもらえますか?
Q: もっと深い関係を結びたいとお考えですか?
冨田:
ええ、もちろんです。ウィリアムズは大変歴史のある有名なチームで、経験も非常に豊富です。拠点もイギリスにありますし、双方のチームのためにも、いい関係を築きたいと思っていますよ。
Q: ジョン・ハウエットによると、あなた方は現在、3番目に速いパッケージを手にしているということですが、あなたもそうお考えですか? それならなぜ、もっと結果が出ないのでしょう?
冨田:
正直なところ、それは私にも驚きです。シーズン開幕当初はマシンパフォーマンスにとても自信を持っていました。しかし、メカニカルなものから電気的なものまで、多くのトラブルに苦しみ、さらに序盤は涼しいコンディションでのタイヤのグリップ不足に悩みました。その後はパフォーマンスが大幅に改善し、特に北アメリカ、カナダ、アメリカ、フランスあたりは良かった。とてもコンペティティブなマシンだと考えています。しかし、ハンガリー以降はウエットコンディションになり、悪夢のようでした。でも、きっと挽回できると信じています。
Q: 3番目に速いチームだという考えは同じですか?
冨田:
3番目か4番目でしょうね。
Q: 和田サン、あなた方の今年の目標はもっと上にあっただろうと思います。何がうまくいかなかったとお考えですか?
和田:
冬のテストは良かったんですがね、残念なことにシーズン序盤にタイヤの使い方で苦しみ、ベストのパフォーマンスを見つけ出すまで時間がかかってしまいました。後になって空力やメカニカルセットアップを改善し、ここまで来ることができました。今は自信を持っていますよ。
Q: またここに戻ってくる計画はあるのでしょうか?
和田:
私はそれを議論する立場にないが、鈴鹿とバーニーはまだ話し合っている最中だと理解していますし、その話し合いに貢献したいとは思います。もしかしたら、2012年のカレンダー復帰か、あるいは日本での2戦開催、もしくは富士と鈴鹿の交互開催というのもいいかもしれません。鈴鹿にお別れは言いたくありません。ただ、ありがとう、という気持ちです。
Q: もう1つ、皆さんにお伺いします。来年の目標は何ですか?
安川:
われわれの目標は、いかに安全なタイヤをイコールコンディションでみんなに供給するかということです。コスト削減が非常に重要であるとFIAが言うように、われわれも安全性とコストを心配しています。
亜久里:
それは簡単ですよ。僕らは1番後ろの最小チームだから、来年はもっといい結果を出すしかない。Hondaとはもっとコラボレーションがしたいですね! 今年は冬季テストができず、シーズン中も2回しかテストができなかった。だから、他のF1チームみたいに、もっとできるようになりたいですね。
冨田:
その答えはとても明白です――もちろん初優勝ですよ。
和田:
来年は7年目になるのだから、初優勝は達成できましたが、次はチャンピオンシップに挑戦しないといけません。来年はラッキー7の年になってほしいですね。
Q: 亜久里さん、あなた方のマシンは今日、このサーキットで初めて走ったわけですが、どんなお気持ちでした?
亜久里:
うちのクルマが鈴鹿で走るのを見られてすごくうれしかった。今考えているのは、明日とあさって、どうやってクルマを開発しようかということだけですね。
Q: 冨田さん、日本GPが富士スピードウェイから鈴鹿に変更されるという案をどうお考えになりますか?
冨田:
私は答えるべき立場の人間ではありませんが、もし許されるのであれば、2つの思いをお伝えしたいと思います。1つは20年間、素晴らしいF1レースを見せてくれ、日本モータースポーツの原点となった鈴鹿サーキットへのわれわれの感謝の気持ちです。鈴鹿サーキットとHondaにはとても感謝しています。しかし一方で、日本にはもう1つ大きなサーキットが富士にあり、ここは東京からほど近く、壮大な富士の山々が見渡せる場所にあります。ですから、来年のイベントが大成功することを祈っています。
Q: ミスター冨田とミスター和田、周知の事実ではありますが、ここはHondaのサーキットで、富士はトヨタのサーキットです。このことがパフォーマンスに影響することはあるのでしょうか?
冨田:
1年には18戦あり、失礼ながらここもそのうちの1戦に過ぎません。しかし、日本GPであるため、グランドスタンド、またはテレビを通し、各地で多くのファンが見てくれています。ですから、彼らにわれわれのベストパフォーマンスを見せたいと思っています。トヨタとかHondaとかは関係ありませんよ・・・。アドバンテージというものはありませんが、パフォーマンスを見せなくてはいけませんね。
和田:
メカニカル的にはないでしょうが、感情的には影響があるでしょうね。
Q: もっと日本でF1を広めるためには、どうするべきだとお考えですか?
冨田:
個人的には、われわれが最高のパフォーマンスを見せ、エキサイティングなレースをして、鈴鹿と富士を盛り上げること、それがベストでしょう。
和田:
冨田さんと同感です。それに加えて、日本チーム、あるいはドライバーの活躍があれば最高ですね。そうすれば間違いなく反響があるはずです。そしてもし、日本人ドライバーが勝ったりしたら、それはもう・・・素晴らしいでしょうね。
E.A.
Source FIA
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